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2021

ニュートリノ・極限物質から探る重力崩壊型超新星爆発
講師名 住吉 光介 氏   (沼津高専)
9月16日(木曜日) 16:25-
on the Zoom
重力崩壊型超新星は重い星の最期におこる爆発現象であり、中性子星・ブラックホール、重元素の起源になっている。爆発ダイナミクスにおいては、高温高密度物質とともに ニュートリノが深く関与しており、爆発メカニズムは長年の謎となっている。本セミナーでは、解明の鍵となる 極限環境における物質とニュートリノ輻射輸送にフォーカスして 研究の進展について解説したい。
回転する多体系の熱力学と輸送理論
講師名 豆田 和也 氏   (理化学研究所仁科センター量子ハドロン物理学研究室)
9月1日(水曜日) 10:30-
on the Zoom
2017年に10^20 Hzを超える渦度が重イオン衝突実験で観測されたことで, 渦度(または回転)の物理は近年大きな注目を集めている.この講演では, 曲がった時空の場の理論に基づいて,相対論的な多体系に対して回転が 齎す物理を議論する.前半では回転系の熱力学に焦点を当て,有限サイズ効果 および回転以外の外的効果(温度,密度,電磁場等)が回転系において重要である ことを示す.特に磁場と回転が共存する系で創発する特異なカイラル相転移 に関しても言及する.後半では回転や重力場中でのスピンを含む輸送理論を 取り扱う.ここでは,所謂カイラル運動論の基本的な部分を紹介し,これが 量子場の理論から正しく導出されること,および一般座標系への拡張できる ことを示す.またこの「曲がった時空上のカイラル運動論」に基づいて, 回転や重力場がいくつかの非散逸輸送現象を創発することも示す.

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